楽天証券で多くの海外ETF銘柄の取り扱いが開始され、世界分散投資の手段も多様化されてきました。それら海外ETFを含むファンドを組み合わせて、先進国ポートフォリオの構築を考えてみたいと思います。
ここでいう先進国ポートフォリオとは、MSCIがインデックス算出対象としている48ヶ国のうち、先進国(Developed Market)に区分されている23ヶ国全てに投資するポートフォリオのことを指しています。
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まず初めに、先進国ポートフォリオ構築の最もシンプルな方法として最小限のファンドの組み合わせで構築する方法が考えられます。これをシンプルポートフォリオと呼ぶことにします。
シンプルポートフォリオは、MSCI KOKUSAI INDEX(MSCI コクサイインデックス)連動のファンドとTOPIX連動のファンドのみで構成できます。(現時点ではこれが最も少ない銘柄数で構成できる先進国ポートフォリオです。)
(カナダが含まれませんが)MSCI EAFE INDEX連動ファンドとS&P500連動ファンドでも先進国ポートフォリオを構築できます。
もっとも、MSCI WORLD INDEX連動のファンドを用いれば1銘柄で先進国全てに投資可能ですが国内の金融機関では取り扱いがありません(2007年5月19日現在)ので、ここでは対象から除外します。
資産運用の分野ににかかわらず、シンプルな方法が一番優れていることが往々にしてあります。
一般に、ポートフォリオに組み込む銘柄が増えれば増えるほど、把握・管理をしなければいけない情報量は比例的に増加しますが、シンプルポートフォリオであればは2銘柄のファンドのみです。
また、このシンプルポートフォリオは、2銘柄のファンドを買うだけで、先進国の世界時価分散ポートフォリオが完結しますので売買コストは最小限でおさまります。
逆にデメリットとしては、ポートフォリオに柔軟性がないということです。これは汎用性が高いものほど柔軟性がない、つまり、なんでもできる(1つで全てに対応する)ツールほど結局何にもできない、ということに似ています。
シンプルポートフォリオでは、アジア地域の投資比率を相対的に下げたいなど、特定地域の投資比率を調整することができません。また、ヨーロッパ諸国への投資はユーロ建てで行いたいなど、ファンド売買時の決済通貨も選択することができません。
シンプルポートフォリオは、シンプルであることが最大のメリットである一方で、シンプルであるために柔軟性が無いことがデメリットでもあります。
次回は、シンプルポートフォリオに柔軟性を持たせるポートフォリオについて考えてみます。