MSCI インデックスは、先進国(Developed Markets)、途上国(Emerging Markets)などの国・地域での区分がされ、さらに多くのインデックスには、割安(Value Index), 成長(Growth Index) と2つのスタイルインデックスが用意されています。
例えば、MSCI EAFE INDEXは、スタンダードインデックス( 通常のMSCI EAFE INDEX )のほかに、MSCI EAFE Value INDEX と MSCI EAFE Growth INDEX があります。
このValue IndexとGrowth Index をスタイルインデックスと呼びます。
※通常、単にMSCI EAFE INDEX や、MSCI Europe Index などと呼ぶときは、スタンダードインデックスのことを指します。
以前MSCI では、Value または Growth の区分をPBR(株価純資産倍率)のみで判定していました。ある企業のPRBがインデックス平均よりも低ければ、Value Index の対象銘柄となりPBRが平均よりも高ければ Growth Index の対象銘柄としていました。
ただ、この単純な区分ではインデックスの精度が悪いということで、2003年半ばにその区分方法(評価方法)を変更しました。
Value銘柄に関しては、
1.PBR
2.12ヶ月予測収益
3.配当利回り
の3つの指標によって判断し、Growth銘柄は、
1.長期EPS成長率
2.12ヶ月予想EPS成長率
3.接続可能成長率(ROE×[1-配当性向])
4.過去5年EPS成長率
5.過去5年1株あたり売上高成長率
の5つの指標によって判断されます。
これら、ValueまたはGrowthの判断指標は各国においてValueまたはGrowthの特徴は同様であるとの前提で、グローバルに適用され、すべての銘柄を上記8指標で数値化(スコア化)し、Value または Growthに分類しています。
たとえば、ある銘柄のスコアのうちGrowth指標の寄与度が80%以上であれば、Pure Growth(100% Growth銘柄)として区分されます。仮に、この企業の時価総額が1兆円であれば、1兆円全てがGrowth Index に計上されます。
また、Growth指標の寄与度が60~80%の場合は、65% Growth, 35% Value銘柄として扱われます。仮にこの企業の時価総額が1兆円であれば、6,500億円をGrowth Index 分として計算し 3,500億円分をValue Index分として計算します。(この場合、Standard Index には、1兆円が計上されます。)
さらに、Growth指標の寄与度が40%~60%の場合は、50% Growth, 50% Value銘柄として扱われます。仮にこの企業の時価総額が1兆円であれば、5,000億円をGrowth Index 分として計算し、5,000億円分をValue Index 分として計算します。(この場合も、Standard Index には、1兆円が計上されます。)
逆に、Value 指標の寄与度が80%以上であれば、Pure Value(100% Value銘柄)として区分されます。
スタイルインデックスが用意されていることによって、例えばヨーロッパ地域の投資を考えている場合、ヨーロッパ地域の中でも特に割安株(Value)に投資をしたいと思った場合には、MSCI Europe Value Index に連動(またはベンチマークと)するファンドを購入することで実現できます。
私の場合は、ヨーロッパ地域への投資は MSCI Europe Growth Index をベンチマークとするファンドです。(アクティブファンド)
ちなみにここ2~3年は、Growth Index(MSCI Europe Growth Index) は スタンダードインデックス(MSCI Europe Index)に負けています。