昨年11月末に「人民元と香港ドル ついに事実上等価に!!」という記事を書きましたが、事実上ではなく、実際的に等価になりました。昨日の日経新聞(夕刊)の一面に出ていましたのでご覧になられた方も多いかと思います。
まぁ一般に予想されていたことなので、タイトルにビックリマークを(2つも)つけるようなことではありませんが・・・
中国人民銀行(中央銀行)によれば1月11日、中国外国為替市場での人民元レートの基準値となる「中間値」が1USD=7.7949RMBになったと発表しました。
香港ドルは1USD=7.800HKD を中値として、米ドルにペッグしておりますので(7.75~7.85の許容変動幅あり)、1USD=7.8HKD=7.8RMDとなり、香港ドルと人民元の(対米ドルに対する)価値は等価になったということです。
人民元切り上げの話題になると、「香港ドルの米ドルに対する許容変動幅も見直されるのでは?」との憶測が飛び交い、その度に香港金融管理局(HKMA)は繰り返し制度変更を否定しています。もちろん今回も制度変更を否定しています。
前回も書きましたが、超長期的にみれば2047年までには香港ドルという通貨は消滅することは間違いないと思いますし、それまでの間に米ドルに対する連動幅の見直しや、いずれ人民元ペッグに移行をすると思われ、香港ドルも人民元に負けないくらい強くなるかもしれません。
ファンドなどを米ドル建てで定期購入している人は、時間と共に香港ドル建て資産が米ドル建て資産に変わっていきますので、投資通貨を香港ドル建てに見直した方がいいかもしれませんね。