「お金の勉強 その1 - リスクフリーレート」では、リスクフリーレートについてエントリしましたが、今回はそもそも何でリスクフリーレートを意識する必要があるのか?についてエントリしてみます。
【シリーズ記事 - お金の勉強の目次】
お金の勉強 その1 - リスクフリーレート
お金の勉強 その2 - 機会費用(1)
お金の勉強 その3 - 機会費用(2)
お金の勉強 その4 - 将来価値と現在価値(1)
お金の勉強 その5 - 将来価値と現在価値(2)
つづく
リスクフリーレートを意識する必要性はいろいろあると思いますが、大きな要因のひとつは今回の主題でもある「機会費用」を意識するためです。
そもそも「機会費用」とは、ウィキペディアによると、
つまり、ある選択をすることによって、その他の選択ができなくなったことによる理論上のコストです。
とありますが、例えば、100万円の投資資金がある場合に全額を株式投資すると、債権など、株式以外の投資対象には投資することができません。つまり、機会費用が発生します。
それではいったい、この場合の機会費用(最善の選択肢を選んだ時に得られる価値で測った費用)はいくらなのでしょうか?
どの世界でも未来の予測はできません。つまり、結果論でしか最善の選択肢はわかりません。それはファイナンス(金融)の世界でも同じです。
そこで、ファイナンス(金融)の世界では、リスクフリーレートを最善の選択肢として仮定します。
つまり、リスクフリーレートが、1.500%だった場合、100万円の投資資金を全て株式投資をした場合の機会費用は1万5,000円である、といいます。
もちろん、債券投資をすればもっと儲かるかも知れません。しかしながら元本割れをするリスクもあります。それは、将来その時点にならないとわかりません。
故に、(結果的には)リスクフリーレートが最善の判断ではなかったとしても、上記の場合の機会費用は最低でも1万5,000円であると言えるわけです。
家賃18万円の賃貸マンションに住んでいるAさんは、ある不動産屋に諸費用込みで6,500万円の新築マンション物件を薦められました。
Aさんは、3,000万円の用意ができます。不足分(3,500万円)は金融機関から優遇金利の適用も受けることができ、2.5%の金利で期間30年(全期間固定)で借りることもできます。
普段から勉強をしながら自分の資産を運用しているAさんは、購入した場合と賃貸を続けた場合のどちらが(経済的に)得をするのか、エクセルでシュミレーションをしました。
上記条件でローンを組んだ場合、毎月の返済額(元利)は約16万円です。もちろんAさんは、毎月の管理費や修繕積立金、固定資産税等の経費や、さらには住宅ローン控除による所得税控除額なども考慮してシュミレーションを行いました。当然インフレ率も考慮されています。知り合いの(信頼のおける)不動産屋さんからもお墨付きをもらえたくらい立派なシュミレーションです。
Aさんのシュミレーションによると、マンション購入の場合の1年目には、ローン返済や管理費などの全ての経費を含んで年間約240万円の支出となります。
また、賃貸時の年間総支出は平均すると約225万円となります。(2年に1度支払う更新料なども考慮しています。さすがAさんです。)
一見、マンション購入の方が不利ですが、5年目から年間総支出は逆転し(賃貸の方が多くなり)、7年目が終わった時点では、1年目からの支払い累計額でも賃貸の方が多くなります。
また、以前参加した不動産セミナーでは、「金融機関への返済額のうち、何割かは元本部分であるため、実際には自分のマンションに投資をしているのと同じである。つまり、毎月10万円返済した場合、元本部分が3万円あれば実質的な負担は7万円である。」といったフレーズをしっかり覚えています。
つまり、マンション購入1年目には約240万円の支出となりますが、うち約74万円は元本部分ですから、実質負担は166万円となり、実は1年目からマンションを購入した場合のほうが得だ、ということです。
散々シュミレーションをした結果、Aさんはマンションを購入しました。
さて、ほんとうにAさんは、賃貸よりも購入したほうがよかったのでしょうか?
※ここでは経済的な事柄のみ扱います。住み心地や満足感などの、経済的価値以外のファクターは無視します。
前振りが長くなりましたので、結論は次回のエントリーで。
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投稿者:投資注目度ランキング | 2006年11月23日 13:47