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投資戦略
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先進国ポートフォリオのつくりかた その3
楽天証券で多くの海外ETF銘柄の取り扱いが開始され、世界分散投資の手段も多様化されてきました。それら海外ETFをどのように組み合わせて、先進国ポートフォリオをつくるのかを考えてみたいと思います。
ここでいう先進国ポートフォリオとは、MSCIがインデックス算出対象としている48ヶ国のうち、先進国(Developed Market)に区分されている23ヶ国全てに投資するポートフォリオのことを指しています。
関連記事:MSCI - MSCI インデックスとは?
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前回の先進国ポートフォリオのつくりかた その2では、先進国ポートフォリオのつくりかた その1で、考えたシンプルポートフォリオの柔軟性の無さを解決するために、地域別銘柄分散ポートフォリオについて考えてみました。
今回は、地域別銘柄分散ポートフォリオの弱点である、ポートフォリオ全体の投資比率をMSCIインデックスの投資比率に保てない(非常に困難だ)を解決する方策を考えてみます。
この問題は、地域別銘柄分散ポートフォリオをETFベースでの構築を前提とした場合に、ETFの取引単位(金額)の大きさ(およそ20万円前後)によって生じます。
よって、この問題を解決するためにはより取引金額の小さい投資信託を利用することです。
しかし投資信託を利用すれば、ETFに比べて保有コストは高くなりますし、都合よく、地域別銘柄分散ポートフォリオの組み込み銘柄である、
1.MSCI EUROPE INDEX 連動ファンド(ヨーロッパ地域)
2.MSCI PACIFIC INDEX ex Japan 連動ファンド(アジア・パシフィック地域※除く日本)
3.TOPIX 連動ファンド(日本)
4.S&P500 連動ファンド(アメリカ)
の、インデックス運用(パッシブ運用)の投資信託があればいいですが、それが無ければ、上記地域を対象としたMSCI インデックスをベンチマークとするアクティブファンドを選択せざるをえません。
アクティブファンドを選択した場合の保有コストは、海外ETFなどの保有コストが安い商品に比べて、信託報酬高による保有コストアップや、長期パフォーマンス(一般にアクティブ運用はインデックス運用に勝てないとされている)の劣化部分を考慮して長年で平均化すると、1%~3%程度高くなるのでしょうか?(ちょっと正確にはわかりません。後に検討します。)
アクティブファンドを保有することは保有コスト安絶対主義者(バンガードな人達)にはありえない話だと思いますが、コスト増加分を正当化する議論の余地はあると思います。
保有コストを正当化してみる - バリュー投資(的)な運用方法の可能性
より高い保有コストを正当化するための材料として、地域別銘柄分散ポートフォリオでは、インデックス運用をベースとしたバリュー投資(的)な考えを持ち込んだ運用の可能性を与えてくれることが上げられます。
世界分散投資やインデックス運用はとても有用だと思われている人でも(すでにETFなどで運用している人も含めて)、一方では、こんなに円安なときに外貨を買って、世界中で最高値を更新しまくっている(ゆえに多分割高だと思う)市場に資金を投入することはいかがなものか?と思われている方も多いと思います。
しかし他方では、(結果論として)今は歴史的円安の始まりかもしれない、だとか、数年先に完全に世界マーケットに乗り遅れてしまった自分の姿を想像してみたりなど、だから円安だろうが割高だろうが(そんなことわからんし)資金を投入しつづけなければ・・・と、2つの考えのジレンマに陥ってしまうものです。
地域別銘柄分散ポートフォリオは、そんなジレンマから開放してくれる(かもしれない)バリュー投資(的)な運用が可能となります。
一般的なポートフォリオの運用方法として、毎月一定額を買い付けるドルコスト平均法などによって、ポートフォリオに追加資金を投入することが考えられますし、実際そうされている方は多いと思います。
その場合、地域別銘柄分散ポートフォリオのバリュー投資(的)な運用では、地域間で相対的に安い地域へより多くの資産を振り分けます。
たとえば、毎月5万円を積み立てる場合、アメリカとヨーロッパが大きく値上がりしていて、アジア地域(除く日本)と日本市場が低迷している場合、その月は、アジア地域(除く日本)と日本市場に資金を投入すればいいことになります。
翌月には、ヨーロッパが大きく下げているかもしれません。その場合にはヨーロッパに資金投入すればいいでしょう。
前回の先進国ポートフォリオのつくりかた その2でも言及した、どこの地域が伸びるのかなんぞわからん。だから世界全体のポートフォリオを持つのだ。と考えている人でも(というか私にも今後のことはわかりませんが)この方法なら(ある程度)機械的に運用することができます。
つまり、地域別銘柄分散ポートフォリオではバリュー投資(的)の考え方を用いた運用をすることによって、インデックス運用をベースにしながらも(ある程度)機械的にバリュー投資(的)な方法論を導入することができます。
そうすれば、仮に、今の為替や株価水準が(結果的に)割高な水準だったとしても時間をかけて資産の取得価格は平準化されていくでしょうし、逆に今が歴史的円安の始まりであれば今後の円安の恩恵も受けられます。
仮に、バリュー投資(的)な運用方法がうまく機能するとするならば、コスト高以上のメリット(リターン)が得られるはずです。
ここで、バリュー投資(的)としているのは、バリュー投資とは、(多分)理論株価と比較して、市場株価がより安い銘柄への投資と定義されますが、地域別銘柄分散ポートフォリオでは、理論株価に比べてではなくて、地域間で相対的に安い地域に投資をすることになります。
まとめ(暫定)
地域別銘柄分散ポートフォリオでの、MSCI インデックスの比率が保てない(または非常に困難である)問題に関しては、(1万円程度から購入できる)投資信託(場合によってはアクティブファンド)を利用することによって解決する。
その場合の保有コストは高くなるが、
バリュー投資(的)な運用可能性へのコスト
として考えれば十分ありなのではないか、というのが私の(暫定的な)結論です。
結論を暫定的としたのは、
1.バリュー投資(的)な運用はどれほど機能するのか?
(世界マーケット全体に均一に資金投入する運用に比べてパフォーマンスが上がるのか?)
2.低コスト商品(ETFなど)に比較して実際にどれほどコスト高になるのか?
について、不明確だからです。
ということで、次回は、1つめのバリュー投資(的)な運用はどれほど機能するのか?についてエントリーしてみたいと思います。
前後のエントリ
前のエントリ: 先進国ポートフォリオのつくりかた その2
次のエントリ: 先進国ポートフォリオのつくりかた その4
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