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家計管理
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お金の勉強 その1 - リスクフリーレート
資産運用をする上では最低限の知識が必要ですが、ここでは、「リスクフリーレート」についてエントリします。「1年で1億円もうかる!」などのノウハウ本を読むよりも、根底にある概念を理解することがより重要だと思います。といっても、そんな難しい概念を理解する必要はありません。
研究者や評論家になりたいわけではありませんから。
【シリーズ記事 - お金の勉強の目次】
お金の勉強 その1 - リスクフリーレート
お金の勉強 その2 - 機会費用(1)
お金の勉強 その3 - 機会費用(2)
お金の勉強 その4 - 将来価値と現在価値(1)
お金の勉強 その5 - 将来価値と現在価値(2)
つづく
リスクフリーレートとは?
無リスクで得られる利回りをリスクフリーレートといいます。無リスクの利回りとは、まったくリスクをとらずに(リスクフリーで)受け取れる(達成できる)利回りのことをいいます。
例えば、日本のメガバンクの定期預金(利率:10年満期で0.75%程度)は、無リスクで(元本割れは絶対になく)0.75%程度の金利分だけもらえるのでしょうか?現実的には無リスクと考えて差し支えないかと思いますが、厳密には無リスク(リスクフリー)ではありません。
なぜなら、メガバンクが破綻して預金元本がもどってくる補償はどこにもないからです。但し、日本国政府が元本1,000万円とその金利については、払い戻しの補償をしてくれています。つまり、預入先の銀行が万が一破綻しても日本国政府が元本1,000万円とその金利分は払い戻ししてくれます。
しかし、それでもリスクフリーではありません。なぜなら日本国自身が破綻しないという補償はどこにもないからです。
ここで重要なことは、世界中どこをさがしても無リスク(リスクフリー)で得られる利回りなど存在しないということです。世の中に「絶対」が存在しないのと同じ理由です。
しかし、それでは話が進みませんので、ファイナンス(金融)の世界においての無リスクので得られる利回り(リスクフリーレート)は、日本の新発利付国債10年物の利回りをリスクフリーレートとして用います。
※なお、海外での投資・運用を考える場合には日本の国債をリスクフリーレートとしません。投資国の国債(国債の種類は国によって違う)を基準に考えますが、どこの国に投資しようとも将来日本円に還元する前提であれば、日本国債をリスクフリーレートとして用いることが妥当です。
もちろん、日本国債であっても「完全な」リスクフリーではありません。上記のとおり日本国自身がアルゼンチンのように破綻してしまえば日本国債は紙切れ同然となってしまいます。しかしながら、ファイナンス(金融)の世界では、現実的に極めてリスクフリーに近い(リスクフリーとして考えてもよい)ということで、日本の新発利付国債10年物の利回りをリスクフリーレートとして用います。
たとえば、直近の新発日本国債10年物の利回りが、1.500%とすると現在のリスクフリーレートは1.500%である、といいます。
逆の言い方をすると、なにもリスクをとらずに(リスクフリーで)、現在の100万円は1年後に101万5,000円になっているということです。
リスクをとったご褒美 - リスク・プレミアム -
たとえば、100万円を株式に投資をして1年後に105万円になったとします。利回りは年率で5.000%です。そこで「リスクをとったからこそ、5,000%儲かった」と考えるのは間違いです。
※ここでは手数料・税金は考えません。
なぜなら、まったくリスクをとらずとも(リスクフリーで)1.500%は儲かるわけです。つまり、リスクをとったからこそ、リターンの上乗せ分は3.500%(=5.000%-1.5000%)となります。
このリターンの上乗せ分のことを、リスク・プレミアムといいます。(マーケットリスクプレミアムといったりもします。)
株式にしても債権にしても、リスクがゼロではない以上(少なくとも日本国債よりリスクが高い以上)、リスクフリーレートに対して、+αのプレミアム、つまりリスク・プレミアムがなければ、リスク資産に投資する意味はありません。
「5.000%リターンがある(かもしれない)なら、リスクをとってでも株式に投資しよう」と考えてはいけません。株式に投資をして(リスクをとって)もらえるご褒美は、(上記の場合)3.500%なのですから。ご褒美(3.500%)とリスクのバランスが取れているかを考慮することが重要です。
日本の新発利付国債利回りについて
毎月10年満期の国債が新規に発行されます。国債の入札発行、入札結果・発行条件については、財務書のWebサイトにて公表されています。
10年利付国債(第xxx回)の入札発行と書かれているのが、いわゆる「新発日本国債10年物」です。
財務書のWebサイトによると、直近では11月7日に283回目の発行が行われており、その入札発行条件と入札結果がわかります。
※ちなみに、xxx回との回数はなんの意味もありません。単純に区別するために連番を振っているだけです。
ここで、注意が必要なのはリスクフリーレートは「表面利率(クーポン)」ではなく「利回り」を用いると言うことです。
入札結果をみると「6. 価格競争入札について」の(5)に「(募入平均利回り)」という欄があり、「1.741%」と書かれていますが、これを、リスクフリーレートとして用います。
なお、債権の利率と利回りの違いに関しては、「債券の利率と利回りの違い」をご覧下さい。
前後のエントリ
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次のエントリ: お金の勉強 その2 - 機会費用(1)
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